(ニュース記事)韓国旅客船沈没 活動家ら反政府感情を扇動 事故を自分の目的に利用

 【珍(チン)島(ド)(韓国南西部)=加藤達也】韓国のテレビ朝鮮は22日、旅客船「セウォル号」の沈没事故の後、無関係の人物が安否不明者の家族を装うなどして待機所がある体育館に入り込み、家族らを政府への抗議行動に扇動した疑いがあるとして、警察が調査に乗り出したと伝えた。

 安否不明者の家族や関係者は、救助をめぐり集計ミスなど不手際が重なった政府の対応に不信感を強めているが、警察当局は活動家らがこうした家族の感情に便乗し、反政府をあおっているとみているようだ。

 珍島では19日深夜、一部の家族らがソウルの大統領府(青瓦台)行きを決行。バスでの移動を阻止された後の20日午前1時半ごろ、待機所を徒歩で出発したため、鄭(チョン)●(=火へんに共)(ホン)原(ウォン)首相が現場で説得を試みる騒ぎとなった。首相は「罪人になった気分だ」と述べ、「政府の責任」を認めさせられる形になった。

 警察当局はこうした組織的行動に対する活動家の関与を疑っている。

 大統領府への行進を伝える韓国のテレビには、警察に制止されて泣き崩れる女性が映っていたが、この女性は別の場面で数人の抗議参加者と談笑して歩いていたことが判明。視聴者から「本当に安否不明者の家族なのか」といった疑問が寄せられているという。

 安否不明者の家族は、「事故発生初日の16日から、家族の前で反政府感情を助長するような発言をする人々がいた」とテレビ朝鮮に証言している。

 一方、朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領が待機所を訪れた際に「家族の代表だ」として司会を担当するなどしていた男性が、6月の統一地方選で韓国野党、新政治民主連合から出馬予定だったことも判明。中央日報(電子版)によると男性の選挙区は、修学旅行中に遭難した檀園高校がある京畿道安山市。男性は騒動を受け出馬を辞退したが、「事故の政治利用だ」と批判が噴出している。

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