(ニュース記事)慰安婦合意の成果、誇示へ=韓国大統領、15日に演説-竹島上陸計画が冷や水

慰安婦合意の成果、誇示へ=韓国大統領、15日に演説-竹島上陸計画が冷や水:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081400151&g=pol

 【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は、日本の植民地支配からの解放記念日(光復節)の15日午前、ソウル市内で恒例の演説を行う。昨年12月末の慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意に基づき発足した「和解・癒やし財団」に対し、日本政府が10億円の拠出を決めたことに言及、合意の成果を内外に誇示するとみられる。

 朴大統領は「財団の活動目的は、慰安婦被害者の名誉や尊厳の回復、心の傷の癒やしにある」と強調し、誠実かつ迅速に合意の履行を進めていくことを約束。合意の履行にめどが立ったことを受けて、「韓日の新時代」を開き、さまざまな分野で日本との協力を深めていく考えを示す可能性が高い。
 ただ、元慰安婦支援団体「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)」は「日本政府は依然として法的責任を認めていない」などと批判し、合意の白紙化や財団の解体を求めており、15日に日本大使館前の少女像周辺で抗議集会を開く予定。少女像を設置した挺対協は、撤去に強く反対、解決の糸口は見えていない。
 15日には、韓国の超党派議員団が島根県竹島(韓国名・独島)への上陸を計画しており、関係改善に向けた環境づくりに水を差しかねない。日本政府は13日、韓国政府に抗議したが、訪問団長を務める与党セヌリ党の女性議員、羅卿※(※=王ヘンに爰)・前外交統一委員長は聯合ニュースに対し「予定通り訪問する」と述べ、計画撤回を拒否している。 
 朴大統領としては、領土問題では譲歩しない姿勢を明確に示さなければならない一方で、慰安婦問題で一定の進展を見ているだけに、日韓関係全体に影響を及ぼす事態は避けたいところだ。

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