(ニュース記事)韓国で今度はビル火災 6人死亡、負傷者40人以上 安全管理に問題

 公共交通機関での重大事故が相次ぐ韓国で、今度は火災で多数の死傷者が出た。26日朝、ソウル市郊外の京畿道高陽市でバスターミナルが入ったビルで出火し、6人が死亡し、7人が重傷、40人以上が軽傷を負った。日本人の被害の情報は入っていない。警察当局は火事の原因の特定や、消防施設の不備や安全規則の違反などについて調べているが、早くも韓国メディアからは安全管理の甘さを指摘する批判が噴出している。

 現場はソウルの北西にある高陽市。人口約94万人のベッドタウンで、一日に250本のバスが発着する総合バスターミナルは、バス乗客や買い物客の数百人でにぎわっていた。地下1階のフードコートから出火したのは午前9時頃。消防車約30台、救急隊員約120人が駆け付け、約30分で鎮火したが、人的被害は防げなかった。現場ではガス管の溶接作業を行っており、漏れたガスに火花が引火した可能性があるとみて、消防当局が原因を調べている。

 消防本部は当初、死亡者は7人としていたが、1人は病院到着後の心肺蘇生で救命されたとして6人に訂正した。今後死亡者が増える可能性もある。

 大型ディスカウントストアや映画館が入居する地上7階、地下5階のビルは黒煙に包まれた。聯合ニュースなどによると、死者の多くは2階のトイレの中で発見された。水があるトイレに逃げ込んだとみられる。犠牲者はショッピングモールのスタッフや清掃作業員、配達業者らだったという。ビル内にはまだ逃げ遅れた人が残っている可能性があり、救助隊員が確認を急いでいる。

 ターミナルに隣接する地下鉄3号線の白石(ペクソク)駅では、駅まで煙が入ってきたため、一時電車は停車せず通過する措置を取った。

 韓国では、300人以上の死者・行方不明者が出た4月中旬の旅客船「セウォル号」の沈没以降、5月には地下鉄の衝突事故や絶縁装置の爆発事故など公共交通機関での事故が相次いでいる。韓国メディアは今回の火災も工事関係者が安全管理をおろそかにしたため発生、防火シャッターも正常に作動せず被害が拡大した「人災だ」と指摘している。

韓国で今度はビル火災 6人死亡、負傷者40人以上 – Infoseek ニュース
http://news.infoseek.co.jp/article/20140527hochi001

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