一体、何が起きているのか…また木造船に４遺体 : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）
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　日本海沿岸で朝鮮半島からのものとみられる漁船の漂着が相次ぐ中、青森県佐井村沖に流れ着いた木造船から６日、男性４人の遺体が見つかった。

　同村では１０月下旬にも船体にハングルの書かれた船が見つかったばかり。４人が着ていた衣類の一部にもハングルの表記があったといい、青森海上保安部は、今回の木造船も朝鮮半島から漂着した可能性が高いとみて調べている。

　「漂流船はまだたくさんあるかもしれない。一体、何が起きているのか……」

　木造船が２日に同村長後の牛滝漁港沖で見つかった際、船を港まで引航したという男性（５６）は不安げな表情で語った。村では１０月以降、近くの福浦漁港などでハングルの書かれた船や遺体が見つかっている上、日本海沿岸の各地でも同様のケースが頻発しているためだ。

　青森海保によると、今回の船は２日午前、牛滝漁港から南西約１０キロの海上で、転覆して定置網に引っかかった状態で見つかった。船の引き揚げ作業と内部の確認は６日午前１０時２５分に始まり、その直後から４人の遺体を相次いで発見。遺体はいずれも激しく傷んでおり、性別を確認するのがやっとの状態だったという。

　一方、４人が着ていた衣類のうち、靴の部分にハングルが記されていたほか、船内からもハングルの書かれた救命胴衣が見つかった。身元や船籍を示すものはなかったが、海保関係者によると、窓枠や船底の形状なども過去に漂着した朝鮮半島のものとみられる漁船と共通しているという。

（一定期間経過後に消えてしまうようなニュース記事を掲載しています。）