(ニュース記事)中国「現代版、慰安婦?」 騙されてアフリカへ、性的接客を強要

サーチナ|中国「現代版、慰安婦?」 騙されてアフリカへ、性的接客を強要
http://news.searchina.net/id/1603297?page=1

 中国メディアの南方都市報によると、アフリカ中西部のトーゴで、性的接客を強要されていた中国人女性6人が、現地警察により解放されたことが分かった。売春業者として活動していた中国人3人が逮捕されたという。契約で縛られた女性が性的サービスを強要されていた点で、いわゆる「慰安婦」を彷彿とさせる事件だ。

 女性6人は、昨年(2015年)12月から今年1月にかけて、広東省深セン市からトーゴの首都、ロメに向った。女性の1人によると、美容院で働いていたが、客の女性から海外で仕事をしないかと持ちかけられた。

 現地でマッサージ店や飲み屋、カラオケ店を経営する中国人がいて、どの店で働くかは、現地に行ってから自分で決められるとの話だった。

 女性は、「売春をさせられるかも」と思ったので断ったが、客の女性は「遊びのつもりでいけばよい。現地に行っていやだと思ったら、そのまま帰ればよいから大丈夫」と行った。女性は、美容院で仕事をするかたわら、職業訓練学校に通っていたが、学校の授業が1カ月間中断することになったので、「海外で働く」話に乗ることにしたという。

 女性らは、現地で働けば、1カ月に7-8万元(約120万-137万円)を稼げる可能性もあると説得されていた。雇い主側には2000元-5000元(約3万4000-8万6000)の保証金を支払った。航空運賃やビザ取得費用など2万元(約34万3000円)は雇い主が立替え、現地で稼いだ金で返済する約束だったという。

 現地につくと、中国人が経営するのは従業員女性に売春をさせる酒場だった。パスポートを取り上げられ、接客をしないと食事をさせないと言われてので、応じるしかなかったという。

 客が支払った“料金”のうち、4割は相手をした女性に支払われるとの約束だったが、実際には支払われていなかったとの証言もある。客が自宅に連れ帰る場合以外には、外出は許されなかった。隙を見て警察に駆け込んだ女性もいたが、言葉が通じなかったという。

 その後、経営者は現地人の男性を呼んできてもてなし「この人たちは国際警察の刑事だ。それでも、警察に訴えるつもりか」などと言ったので、警察に訴えるつもりがなくなったという。

 女性らは、スマートフォンは使わせてもらえた。SNSで、客として来店したことのある男性をみつけた。自分らの状況を訴えたところ男性は同情し、1月16日に改めて来店して「自宅に連れ帰る」と注文してくれた。その足で警察に連れて事情を説明したので、警察が動き出したという。

 警察は19日に店を強制捜査し、女性6人を解放し、店を運営していた3人の身柄を拘束した。解放された女性らは、店を運営していた中国人3人は、違法な薬物を常習していたと証言した。警察も、薬物使用の証拠をつかんだという。

 解放された女性は、売春行為は強制されたと話しているが、警察には、店経営側が約束した金を支払わなかったので、女性らが不満を持つようになったとの見方もあるという。

(一定期間経過後に消えてしまうようなニュース記事を掲載しています。)

同じカテゴリーにこんな記事もあります。