(ニュース記事)中国株“暴落” 米著名投資家が「空売り」推奨 AIIB頼みも危うい足元

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http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150623/frn1506231140001-n1.htm

 中国株の暴落はどこまで続くのか。先週の上海市場の主要指数は2008年のリーマン・ショック以来の下げ幅を記録。深●(=土へんに川)(しんせん)市場については米著名投資家が、株価下落で儲かる「空売り」を推奨して話題となっている。株高やアジアインフラ投資銀行(AIIB)を景気持ち直しに利用したい中国だが、足元は危うい。

 上海総合指数は19日に6・4%下落。先週1週間の下落率は実に13%超と、リーマン級の暴落となった。同指数は2000台で停滞していた昨年秋から急騰を続け、今月に入って7年ぶりに5000を突破、年初来では約2倍となっていた。

 上海と並ぶ中国の代表的な市場、深●(=土へんに川)でも株価指数は急落した。同市場をめぐっては、「債券王」と異名を取るビル・グロス氏が今月3日、米運用会社の公式ツイッターに「今後、空前絶後の空売りの好機が訪れる市場」と書き込んだことが話題となった。

 「株式は門外漢のグロス氏だが、中国株の高値警戒感が世界的に広がっていることがあらためて意識されている」(国内証券ストラテジスト)というのだ。

 中国株バブルは、経済成長減速や不動産市況の悪化を受けて、個人投資家のマネーが株式市場になだれ込んで発生した。中国当局は株高を演出して海外の投資マネーを呼び込み、不振の不動産もテコ入れしようという思惑もうかがえる。

 今後の中国株の動向について、前出のストラテジストは「製造業や消費の不振が続くなかで、中国当局は株高とAIIBによるインフラ投資で経済成長を維持する狙いだ。株高の過熱感は冷ましたいが、株高トレンドを維持するための施策を打ち出してくるのではないか」とみる。

 しかし、グロス氏のように中国株を警戒する海外の投資家が増えれば、投資マネーの流出は避けられそうにない。

(一定期間経過後に消えてしまうようなニュース記事を掲載しています。)

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