石川県小松市の女性が旅先のオーストリアで拾い、日本に持ち帰ったデジタルカメラが、数か月ぶりにドイツの落とし主の元へと返された。
家族写真などが収まったカメラを返してあげたいという女性の熱意を、県警やオーストリア大使館が支援。ドイツの新聞やテレビでも「世界一周をしたカメラ」として取り上げられたといい、女性は「奇跡のような話」と喜んでいる。
滞在中は展覧会などで慌ただしく、そのまま日本に持ち帰ってしまったという。カメラのデータには、家族の写真や結婚式の様子などが収められており、「自分なら絶対に取り戻したい。大切な写真を返したい」と、持ち主捜しを決意した。
帰国後、最寄りの警察署やカメラメーカーなどに問い合わせたが、外国の遺失物への対応は「難しい」という返事ばかり。5月末になって、女性から相談を受けた県警会計課がオーストリア大使館(東京)に協力を求めてくれた。
同課の紹介を受けた女性はカメラを大使館に送付。大使館職員が撮影されていた建物などを手がかりに、持ち主を突き止めた。10月中旬、女性の元に大使館から、無事にカメラが戻ったことを伝える手紙が届いた。
独でニュースになった、ある日本女性の心遣い : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131115-OYT1T00451.htm?from=main5