(ニュース記事)【誇れる国、日本】都知事選は2強対決ではない 小野田氏に見た日本軍人の姿

 元日本陸軍少尉の小野田寛郎氏が16日、亡くなった。

 小野田氏は上官の命令で29年間にわたって、フィリピン・ルバング島のジャングルに潜み、残置謀者として任務を遂行していた。発見されても「上官の命令がない」とし、頑として任務解除しなかった。1974年に帰国したとき、背筋をピッと伸ばして敬礼した姿を見て、私は「立ち居振る舞いが違う。すごい日本人だ」と感動した。昔の日本軍人の姿を見た。

 帰国から1年後、小野田氏は自虐史観に陥り堕落した祖国に失望したのか、ブラジルに移住して牧場を始めた。一方で「日本の子供たちをたくましくしたい」と、日本各地で小野田自然塾を開いた。2003年には、私が主催する「日本を語るワインの会」にも参加していただいた。

 そんな小野田氏が05年、当時の小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、週刊新潮で「国が靖国を護持しないというなら、それは私たちに対する借金を返さず、未納のままだということです」と語っていた。

 東京都知事選の有力候補で、靖国参拝をしてきたのは元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)だけである。舛添要一元厚労相(65)も、細川護煕元首相(76)も、靖国参拝には慎重・批判的である。

 先日、「ラジオNIKKEI」や「日刊スポーツ」がインターネットで行ったアンケートでは、田母神氏が圧倒的な強さを見せていたが、既存メディアは田母神氏をほぼ無視し、舛添氏と細川氏の「2強対決」といった報道を繰り返している。

 前回も指摘したとおり、舛添氏は自民党が野党転落直後に離党し、徹底的に自民党を批判して除名された。新党改革の旗揚げ会見(10年4月)で、机上の日の丸を「邪魔でしょう」と言って排除した。細川氏は「原発ゼロ」を掲げ、「東京佐川急便からの1億円借り入れ問題」や「東京五輪辞退発言」が問題視され、正式な出馬会見を何度も先送りし、告示前日にやっと出馬会見した。

 450万部突破のベストセラー小説「永遠の0」で知られる作家の百田尚樹氏が自身のツイッターに「私は関西在住だが、舛添にも細川にも、東京都の知事になってほしくないと思っている」「もし私が東京都民だったなら、田母神俊雄氏に投票する」と書き込んで話題となったが、私もその通りだと思う。

 私は次期都知事の条件を、(1)首都直下型地震など大規模災害やテロに対応できる人(2)東京五輪を成功させられる人(3)原発再稼働に加え、安全な次世代原発の輸出を認める人(4)真実の歴史に基づき、誇りと自信を持てる教科書を導入する人(5)これまで靖国参拝をしてきた人(6)安倍晋三首相の政策と一致する政策を進める人-と考えている。

 これに合致するのは田母神氏しかいない。

 亡くなった小野田氏はかつて、「(英霊は)靖国神社に祀られると信じて死んでいった。あそこは約束した場所であり、参拝は当たり前だ」「中国の価値観を受け入れることはない」と語っていた。映画「永遠の0」の影響か、今年正月の靖国神社の参拝者は例年の8倍増だったという。(元谷外志雄)

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