(ニュース記事)移民が女性・老人を集団暴行… 増え続ける難民とドイツの窮状とは?

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 先月29日、ドイツは北アフリカのアルジェリア、モロッコ、チュニジアの3国を、「安全な国」リストに追加した。これにより、この3つの国からの難民の受け入れは困難なものとなる。

 難民に寛容な姿勢をとり続けていたドイツがこのような決断をする背景には、移住者の増加による治安の悪化が無視できない規模になったことがある。人道的な配慮や、将来の労働力不足を補うことを見越して、積極的に移民や難民を受けいれてきたドイツであったが、窮地に立たされているのだ。

■次々に発生する移住者による犯罪

 移住者によって引き起こされた事件の中でも、特に注目を集めたのが昨年末のケルン大晦日集団性暴行事件だ。当時、ケルン大聖堂前の広場などには、主にアラブ人・北アフリカ人と見られる1,000人あまりの群衆が集まっていた。そこで、ドイツ人女性に対する多数の性犯罪が発生し、500件以上の被害届が出るほどの事態となった。

 この集団による暴行は、近年エジプトで発生している「Taharrush jamai」と呼ばれる現象に酷似している。「集団セクハラ」という意味を持つこの行動は、群衆が女性に群がって性的暴行を加えるという恐ろしいものだ。2011年には、エジプトの民主化運動を取材していたララ・ローガン氏が、取材活動中に広場で集団レイプされ、欧米諸国に衝撃を与えていた。

 そしてドイツでは、ケルンの事件後に当局がその事実をすぐに公表しなかったこともあり、300人の女性が抗議デモを行うなど、政府に対する国民の不信感は決定的なものとなる。賛否あった難民の受け入れについての人々の意識は変化し、難民に寛容な姿勢を示し続ける政府への批判が急激に高まった。

 さらに、追い打ちをかけるように、事件は次々と発生する。先月末、ミュンヘンの地下鉄車内で起きた老人暴行事件では、動画が撮影されていたことで人々の注目を集めた。

 移住者とみられる男たちが近くにいた女性にちょっかいを出すが、女性はそっけない態度を取る。するとひとりの男が攻撃的になり、“窓ガラスドン”をしたという。そこで、老人が仲裁に入ったところ、男は激昂。老人に掴みかかったり、それを引き離した別の老人の胸ぐらをつかんだりするなど、やりたい放題の様子が動画に収められていた。

 この動画は瞬く間にウェブ上で拡散され、移住者に対する印象をおとしめる結果となっている。

■移住してくるのは難民ではなく犯罪者?

 難民や移民が、移住先の国のルールを守らないのであれば排斥の動きが高まるのは仕方がないところだろう。しかし、当局による難民のずさんな受け入れが、このような結果を招いたという指摘もなされている。

 例えば、アルジェリアやモロッコなどの北アフリカの国は、比較的政情が安定しており、シリアのような差し迫った危険がないはずの国である。しかし、それらの国においてもともと素行の悪かったゴロツキが、ほかの国の難民たちに偽装し、ドイツ国内に侵入している可能性があるのだ。

 それを見破るすべを持たないまま、受け入れを続けてしまった代償は大きかった。彼らは入国後、ドイツ国内の犯罪組織へと加入しているとも言われており、治安を悪化させる一因となっている。先の集団レイプもそのひとつの帰結だろう。

 移住者の増加によって、治安が悪化したことを肌で感じている国民が、受け入れに対して疑問を呈するのは当然だ。中には、その思いが排斥行動として現れてしまっている国もある。

 スウェーデンでは29日、覆面をかぶった100人ほどの男たちが、ストックホルム駅で難民を襲撃するというショッキングな事件が発生した。これはその4日前に、難民受け入れ施設に勤務していた女性職員が、難民の少年に殺害されたという事件への報復とみられている。

 結局、犯罪を起こす一部の移住者の影で苦しい思いをしているのは、本当に助けを必要としている難民たちである。各国で難民政策の引き締めが厳しくなれば、安住の地を得ることができない難民が増えるだろう。

 一部の人間のせいでほかの多くが迷惑するという、どこにでもある不条理な現実だが、難民問題にあっては人々の対立を煽るものでもあり、本当に許しがたいものだ。一刻も早く、難民が生まれないような情勢になればいいが、その道筋はまだ見えてこない。

(一定期間経過後に消えてしまうようなニュース記事を掲載しています。)

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