(ニュース記事)朴政権の肝いり政策「美容整形」危うき実態 市場急拡大も…死亡事故相次ぐ

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 韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が国策として進める「美容整形大国」。その危うき実態が再び露呈した。美容外科で手術を行った患者が今月に入り、立て続けに死亡する事故が起きたのだ。朴政権の肝いり政策の裏で何が起きているのか。繰り返される悲惨な事故について現地事情に詳しいノンフィクションライター、高月靖氏がリポートする。

 海外からも来院者が押し寄せる美容外科の中心地、韓国ソウル・江南(カンナム)区。そこで10日と11日、2日続けて患者が死亡する事故が起きた。

 1人は35歳のタイ人女性で、10日に江南区・清潭洞(チョンダムドン)での脂肪移植などの手術中、心停止で亡くなった。もう1人は24歳の韓国人女性で、7日に同・駅三洞(ヨクサムドン)で顎輪郭矯正の手術を受けた後、麻酔から目覚めないまま搬送先病院で死亡した。

 美容整形は韓国にとって外国人観光客を誘致する目玉の1つ。朴政権も国策として振興とアピールに努めてきた。医療目的で韓国を訪れる外国人数は、2009年の6万201人から14年には26万6501人に急増している。

 「それだけに急拡大のゆがみも大きい。儲かると見て内科や産婦人科などから美容外科にくら替え開業した医院は、江南区の美容外科の半数を占めるともいわれる。だが同時に競争の過熱からサービスはより高度化、専門化し、経験不足の医師が事故を起こしやすくなった」(現地日本人ジャーナリスト)

 昨年12月には、20代の日本人女性がソウルで顔の輪郭矯正手術などを受けた2週間後に急死。その前月には40代の中国人女性が手術翌日に亡くなった。また昨年7月と9月にもそれぞれ40代の韓国人女性が手術後間もなく死亡している。

 「全ての死亡例で手術との因果関係が判明したわけではないが、現地ではつたない麻酔技術が事故多発の主因に挙げられている。顎を骨ごと切り離して動かす輪郭矯正など、全身麻酔を要する高度な手術がはやっているのも背景にある」(同)

 現地メディアは、全身麻酔に用いられるプロポフォールの乱用も問題視する。09年6月に死亡したキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソン(享年50)が過剰投与で他界したことでも知られる鎮静薬だ。

 「報道によれば、外部の麻酔専門医を呼ぶ費用を惜しんで専門外の医師が全身麻酔を行う例もあるという。昨年10月には、死亡事故を起こした美容外科医院では使用済みプロポフォール容器から薬剤を集めて再利用していたことも判明した」(同)

 美容外科業界の健全化を訴える医師も少なくないが、ずさんな事例は後を絶たない。拙速な市場拡大の犠牲者がこれ以上出ないことを願うばかりだ。

(一定期間経過後に消えてしまうようなニュース記事を掲載しています。)

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