(ニュース記事)【2018平昌五輪】やはりテスト大会の結果は散々だった 選手は会場まで往復2時間、極寒の戸外でストレッチ 頼みの綱の高速鉄道も安全性に疑問符が

【2018平昌五輪】やはりテスト大会の結果は散々だった 選手は会場まで往復2時間、極寒の戸外でストレッチ 頼みの綱の高速鉄道も安全性に疑問符が…(1/3ページ) – 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/160220/prm1602200019-n1.html

 韓国・江原道旌善アルペンスキー競技場で2月6、7日に開催された2018年平昌五輪の初のテスト大会で、韓国メディアはテスト大会終了から数日を経て運営の不備や問題点を続々と報じ始めた。五輪組織委員会など関係者はテスト大会終了直後「合格」とはしゃいでいたが、選手は宿泊施設から競技会場まで往復2時間かかり、宿泊施設のジム使用時間を制限されたため厳寒の戸外でストレッチするなど不便を強いられた。観客も座席が足りず2時間も立ち見状態と多くの問題点が指摘された。そのうえ、交通インフラの鍵を握る高速鉄道の建設工事で1月に事故が発生し、工事日程に支障は避けられないとみられている。ネットユーザーは根強い五輪中止説を唱えるなど呆れるばかりだ。

 初のテスト大会として国際スキー連盟(FIS)主催のスキーW杯が開催された競技場は工事の遅延で開催が危ぶまれ、ようやく工程率60%で1月にFISの承認を得た。突貫工事の弊害によって「選手への配慮で不十分な点があった」と2月10日付の朝鮮日報(電子版)は指摘した。

 まずは宿泊施設と競技場を行き来するのに往復2時間かかり、選手らは体調管理が難しかったという。欧州諸国のコーチは「欧州ではほとんどの競技場に宿泊施設が付いており、すぐにゴンドラに乗ることができる」と不満をあらわにした。

 さらに、欧州のあるチームは宿泊施設のジムが午後2時から6時にかけて使用できず、選手は寒い戸外でジョギングやストレッチを行わざるを得なかった。そのうえ、宿泊施設で提供されるメニューがスポーツ選手に適さないもので「全く利用しないチームもあった」(朝鮮日報)。最高のパフォーマンスを発揮するには、日々のコンディション管理は必須。これでは競技を前にして勝負にならなくなる。

 選手ばかりではない。突貫工事だけに観客席は300席しかなく、観戦に訪れた1000~1200人の大半は2時間も立ったまま観戦せざるを得なかった。海外メディアの記者も駐車場から競技場まで雪の積もった急斜面を20分以上も登った。「毎日登山をしている気がした」と皮肉ったほどだ。さらに暖房が効かず、かじかむ手でパソコンをたたく事態に。「五輪レベルにするには改善すべき点が多い」という評価を下すほかなかった。

 競技場の外でも不測の事態が生じた。平昌五輪で輸送を担う高速鉄道の原州~江陵区間の建設工事で1月24日、アーチ型鉄橋が崩壊した。午前6時ごろの早朝だったため、人的被害はなかったという。

 地元紙・江原日報によると、施工業者は突然の寒波で鋼製・スチールの鉄骨が収縮現象を起こしたと推測されると説明したという。事故原因は調査中だが、常識外れの説明に、土木系大学の教授は疑問を呈し、設計ミスや図面通りに工事が施行されたか詳細な調査の必要性を説いた。

 これに対し、鉄道施設公団は平昌五輪のために行われている工事で「手抜きをするなどあり得ない」と人為的な要因を否定した。だが、ネットユーザーは「完成後に崩れ、多くの人命被害が出るよりはまし」とか「もし多くの外国人観光客の前で崩壊していたら…」などと不安を募らせた。

 平昌五輪開催のため約13兆8000億ウォン(約1兆2420億円)の予算を支出して高速道、高速鉄道を整備。総延長120キロの原州~高陵は複線化が進められ、2017年末に完工予定だが、江原日報は今回の事故によって全体的な工事日程に支障は避けられないとみられると報じた。

 中央日報によると、時速250キロが想定される高速鉄道は、従来5時間47分かかっていたソウル~高陵間を1時間12分に短縮され、絶対数の不足が予測されるホテルなど宿泊問題解決の一翼を担っている。しかし、肝心な鉄路が崩壊してはおちおち安心して乗っていられない。

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